恒松 奈於
2025年入社
  • #地域創生事業
  • #カスタマーサポート
  • #営業事務
  • #物流企画・管理
  • #こどもの機会格差
  • #こども支援
  • #持続可能モデル

必要な人へ届くように、最後の一歩までつなげる

Interview

必要な人へ届くように 最後の一歩までつなげる

恒松 奈於
2025年入社
  • #地域創生事業
  • #カスタマーサポート
  • #営業事務
  • #物流企画・管理
  • #こどもの機会格差
  • #こども支援
  • #持続可能モデル

地域創生事業部で「こどもふるさと便」の運営に関わる恒松奈於さん。ふるさと納税を通じて集まった財源をもとに、地域の特産品を「応援品」として、全国のこども食堂やひとり親家庭などへ届けるための分配や調整業務を担っています。

前職ではアジアの障がい児を支援するNPOに所属し、支援につながりにくいこどもたちの社会参加を支える活動に関わってきました。また、大学時代には児童相談所の一時保護所でアルバイトを経験し、さまざまな事情を抱えるこどもたちと生活を共にした経験もあります。今回は、恒松さんがネッスーで担っている役割や、必要な人に支援を届けるために大切にしていること、こどもふるさと便に向き合う理由について伺いました。

寄付者と支援先の「想い」をつなぐコーディネーターとして

Q. 現在のネッスーでの役割について教えてください。

恒松:こどもふるさと便で集まった寄付をもとに、こども食堂やひとり親家庭などへ応援品を届けるための分配業務を主に担当しています。

こどもふるさと便が連携している自治体の特産品には、ブランド米やお肉、野菜など魅力的なものがたくさんあります。しかし、その地域に住んでいないこどもたちにとっては、なかなか口にする機会がありません。わたしたちはこれらの特産品を「応援品」と呼び、こどもふるさと便を通じて寄せられた自治体へのふるさと納税を活用して、生産者から正規価格で買い取り、全国のこどもたちへ届けています。

応援品をどの時期に、どの地域に、どのくらい配るのかを、自治体担当のネッスーメンバーと相談しながら決めていきます。

配布先が決まったら、その地域の社会福祉協議会やフードバンクなどと連絡を取り、納品日や配布場所を調整します。その後、応援品が無事にこどもたちに届くように物流の手配をします。わたしたちの仕事は食品を届けて終わりではなく、こども食堂やパントリーの現場でどのように使われたのか、どんな声があったのかも集めています。そして、寄付者の皆さまにこどもたちからの「ありがとう」の声を報告するところまでを大切にしています。

自治体、寄付者、支援団体、そしてこどもたちをつなぐコーディネーターとして、それぞれの想いをつなぎ、伝えていくことが私の役割だと思っています。

現場のニーズに合わせて、届け方を調整する。

Q. 分配業務の中で、大切にしていることはありますか?

恒松:応援品となる食品は、自治体との契約の中であらかじめ決まっていることが多いです。ただ、実際に届ける段階になると、受け取る側の状況によって、そのままでは受け取りにくいこともあります。

たとえば、入院中のご家族に届ける場合、冷凍品だと保存や調理する場所の確保が難しいことがあります。その場合「じゃあこの応援品は受け取れませんね」ではなく、団体にどのような形なら喜んでいるもらえるかニーズをヒアリングし、「常温で保管できるものに変更できないか」と自治体に相談することもあります。

届ける時期についても、夏休みのように学校給食がない時期にできるだけ届けられるように調整したり、団体から希望があれば、できるだけそのタイミングに合わせたりしています。

ネッスーが間に入るからこそ、応援品を届ける自治体と、それを受け取る支援団体、それぞれの事情を汲み取りながら、できる範囲でより良い届け方を実現できるのだと思っています。

草の根の活動を忘れずに、支援につながりにくい家庭にも。

Q. これまでの経験は、今の仕事にどうつながっていますか?

恒松:前職でのNPOの経験は今の仕事に大きくつながっています。

NPOの現場では、常に人手や資金が足りない中で活動を継続する大変さを実感していました。だからこそ、こども食堂やパントリーの方たちに対して、「少しでも負担を減らしたい」「できるだけ寄り添いたい」という気持ちがあります。

前職では、タイやインドネシアの障がい児に車いすや奨学金を届ける支援をしていました。そこには、誰にも頼らず、家庭の中だけで問題を抱え込んでいるお母さんたちがいました。

情報が届かない。外に頼ることが恥ずかしい。どこに相談すればいいか分からない。そういう理由で、支援につながれない家庭を数多く見てきました。

そうした家庭を、現地スタッフと協力しながら、一軒一軒探し出すところから取り組んでいました。既存の支援者から「あの家も行ってみてほしい」と教えてもらったり、現地スタッフが地方の奥地まで足を運び、家庭を訪ねたりと、非常にアナログな方法ではありましたが、そういった「草の根」の活動の大切さは、今でも強く意識しています。こども食堂やパントリーに来られる方は、もちろん大変な状況にあります。ただ、その場所に来ることさえできない人の存在を忘れずにいたいと思っています。いつかそうした人たちにもネッスーとして支援を届けられるようになりたいという思いがあります。

こどもたちにとって、「あの日の食事」があたたかい記憶になるように。

Q. 自治体とのやり取りでは、どのようなことをされていますか?

恒松:今は、石川県能登町の担当もしています。ふるさと納税の担当の方や、農林水産課の方とコミュニケーションを取りながら、新しい返礼品の追加や、能登町に集まった寄付金をどう活用するのがよいかを相談しています。

能登町はイカが有名で、返礼品にもイカを使った商品が多くあります。一方で、能登にはイカ以外にもおいしい水産物や魅力的な産品がたくさんあります。

より多くの方に能登町の魅力を知ってもらえるように、たとえばブリを使った新しい返礼品をつくれないか、事業者の皆さんと相談しながら動いています。

能登というと、震災の印象が強い方も多いと思います。もちろん、震災のことを忘れてはいけませんし、今も大変な状況にある方がいます。ただ、能登はそれだけではなく、海の幸や自然、温かい人がたくさんいる魅力のある地域です。

今年の夏には、たくさんの地域のこども食堂に、能登町からの応援品としてイカを届ける予定です。こどもたちにとって、能登町が「おいしいものを届けてくれたやさしい町」として記憶に残ったらいいなと思っています。

そして、大人になったときに、「あのイカまた食べたいな」と、能登町に行くきっかけになれば、本当に価値のあることだなと思っています。

ネッスーのビジョンと、自分の思いが重なった。

Q. ネッスーに入ろうと思った理由は何ですか?

恒松:もともと、ソーシャルビジネスに関わる会社を探していました。ネッスーのことを知ったときに、「こどもの機会格差を解消する」という、目指している世界に共感しました。

これまで、さまざまな事情を抱えるこどもたちと関わってきました。生まれた家庭環境によって、選べる道が少なかったり、明日が楽しみだと思えなかったりするこどもを減らしたい。その思いはずっとあります。

社会には、こどもを支援している会社や団体がたくさんあります。その中でも、ネッスーのビジョンや事業内容は自分の経験や考えと合っていると感じました。NPOで培った現場視点を活かしながら、個別の支援でとどまらず、新しい仕組みをつくっていくところに魅力を感じ、この場所でやってみたいと思いました。

人と、届けたい思いが、続ける理由になっている。

Q. 難しさがある中でも、続けている理由は何ですか?

恒松:一つは、ネッスーの人たちが好きだからです。仕事の中で大変だなと思うことや、ネガティブな気持ちになってしまうこともあります。でも、会社のみんなに会うと前向きになれます。尊敬している人たちばかりなので、その一員として自分も少しでも会社の役に立ちたいということが続ける理由の一つになっています。

もう一つは、やっぱりこれまで出会ってきたこどもたちのことを思い出したり、応援品が届いた先からの感想を読んだりすると、また頑張ろうと思えます。

届いている実感が、次の力になる。

Q. 仕事の中で、嬉しかったことはありますか?

恒松:最近、こども食堂の現場に行ったときに、支援団体の方から「いろいろなこども食堂で、こどもふるさと便のお米を見ますよ」と言っていただいたことがありました。ちゃんと多くの場所へ届いているのだと感じられて、すごく嬉しかったです。

応援品を受け取ったときに喜んでもらえることも嬉しいですが、継続して届けていく中で、「こどもふるさと便はいつも届けてくれる」「自分たちの味方だ」と思ってもらえるようになったら、もっと意味があると思います。

一回届けるだけでは、なかなか覚えてもらえないかもしれません。でも、続けていくことで、少しずつ信頼や安心につながっていくのだと思います。

同じ方向を向ける人と、一緒に成長していきたい。

Q. これから入社を考える方へメッセージをお願いします。

恒松:ネッスーは、魅力的な人で溢れています。それぞれがスキルや強みを持っていて、一人ひとりに尊敬できるところがあります。

部署が違っていても、横断的にフォローしていただくこともあり、吸収できることが多い環境だと感じています。

わたし自身は、まだまだできないことがたくさんありますが、それでも、周りに助けてもらいながら、新しい挑戦をできることが楽しいです!

こどもたちの選択肢を広げたいという同じ方向を向いて進める人と、一緒に成長していけたら嬉しいです。

恒松 奈於
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